Feature — Quick Tray

ここまでは機能の線引きです。使う場面にも線があります。無料版でお使いいただけるのは個人の私的な利用の範囲で、仕事でお使いになる場合は Pro のライセンスが必要です(会社や団体での使用、個人事業主・フリーランスの業務、成果物の納品や販売を含みます)。詳しくは無料版と Pro の線引きをご覧ください。

クイックトレイ
撮って、使って、捨てる

クイックトレイは、撮ったスクリーンショットを画面の端に積んでおける小さなドックです。撮影のたびにファイルが増えていくのではなく、使うものだけ保存し、要らないものはその場で捨てる。Capture Core の中でも、開発元の私自身が一番よく触っている機能です。ここでは、そのメリットと使い方を順に説明します。ここに書いた操作はすべて無料版だけでできます

1. クイックトレイとは

スクリーンショットを撮ると、画面の隅にその画像がカードとして現れます。もう1枚撮れば、その上に積み重なります。これがクイックトレイです。撮った画像をいったん画面端にプールしておく場所、と考えると分かりやすいと思います。カードは、あなたが片づけるまで消えずに残り続けます。

撮ると、画面の隅にそのカードがひとつ現れます。まだファイルにはなっていない「控え」の状態です。

ここで大事なのは、トレイに積まれた時点ではまだファイルとして保存されていないという点です。カードはあくまで「撮ったものの控え」。この控えから、保存するもの・コピーするもの・捨てるものを選んでいきます。撮影と保存を切り離してあるからこそ、後で説明する気軽さが生まれます。

2. 何がそんなに便利なのか

普段のスクショって、その大半は「チャットに貼って終わり」「ちょっと確認して捨てる」ではないでしょうか。にもかかわらず、多くのツールは撮るたびにファイルを1枚作ってしまう。気づけばデスクトップやフォルダが名前のない画像で埋まっていく——あの散らかりの原因です。

クイックトレイは、この流れを逆にします。撮る=ファイルを作る、ではない。撮ったものはまずトレイに積まれ、そこから必要なものだけを保存・コピーし、残りは捨てる。ファイルとしてディスクに残るのは、あなたが「保存」を選んだものだけです。

何枚か撮り比べて一番良い1枚だけを残す、資料を見ながら要点を次々に撮り溜めて最後にまとめて処理する——そういう「撮ってから選ぶ」使い方が自然にできます。撮ることへのためらいが消えるので、結果的にスクショがぐっと気軽な道具になります。

撮るたびにカードが縦へ積み上がります。縦長に撮ればカードも縦長に。積める枚数に上限はなく、はみ出した分はスクロールで辿れます。

撮った枚数が増えても、カードが縦に積み上がっていくだけなので視界の邪魔になりません。積みすぎて画面からはみ出しても、マウスホイールでスクロールして辿れます。積める枚数に上限はありません。

3. カードでできること

トレイのカードにマウスを載せると、操作ボタンが現れます。1枚ごとに、次のことがその場でできます。

  • コピー — その画像をクリップボードへ。チャットやメールにそのまま Ctrl+V で貼れます
  • 保存 — ファイルとして保存フォルダに書き出します。残したい1枚だけこれを押せば十分
  • 編集 — 矢印やマスクを入れたいときはエディタへ。書き込んでから保存・コピーに進めます
  • 削除 — 要らないカードをその場で捨てる。ファイルは作られません
  • ピン留め — 解除するまでトレイに残し続ける。作業中に消したくない参照用の1枚に

さらに、カードをそのままチャット欄やメール、ペイントソフトなどへドラッグ&ドロップできます。「コピーして貼る」より速い場面も多く、撮ってすぐ投げるならこれが最短です。保存の操作すら挟みません。

※ ピン留め中のカードには目印が付き、マウスを載せていなくても残していることが分かるようになっています。

4. 使い方(3ステップ)

特別な準備は要りません。いつものように撮るだけで、トレイは自動でたまっていきます。

  1. 撮るPrintScreen などいつものキーで撮影する。撮った画像がトレイにカードとして積まれます
  2. 選ぶ — カードにマウスを載せ、コピー・保存・編集・削除から選ぶ。あるいはそのままドラッグして貼り付ける
  3. 片づける — 使い終わったカードは削除するか、放っておく。保存を押していないものはファイルとして残りません

この「撮る → 選ぶ → 片づける」を繰り返すだけ。慣れると、スクショを撮ってから相手に渡すまでが数秒で終わります。

5. 表示位置などの設定

設定画面から、クイックトレイの表示位置(画面の四隅)や表示のオン/オフを選べます。

クイックトレイは初期状態で有効です。設定画面からは、トレイを画面のどの隅に出すか(四隅から選べます)や、表示のオン/オフを切り替えられます。右利き・左利きや、普段よく使うウィンドウの位置に合わせて、邪魔にならない隅へ寄せておくと快適です。

ひとつ押さえておきたいのは、クイックトレイのカードは時間で勝手に消えたりしないということです。あなたが保存・コピー・削除で片づけるか、ウィンドウの「×」でトレイに格納するまで、積まれたまま待っていてくれます。「撮ったものを取りこぼさない」ための、腰を据えた置き場だと考えてください。撮影直後にサッと出てすぐ消える小さなサムネイル(次のセクション)とは、ここが役割の違いです。

6. こんな場面で重宝する

  • チャットのやりとり — エラー画面や参考画像を撮って、トレイからそのままドラッグして送る。フォルダを開く手間がありません
  • 資料集め — Web ページや PDF を見ながら要点を次々に撮り溜め、最後に必要なものだけまとめて保存
  • 撮り比べ — 同じ場所を何枚か撮って、一番きれいに写った1枚だけ残す。残りはその場で削除
  • 使い捨ての確認 — 「あとで見返すだけ」の画像は、保存せずコピーやドラッグで渡してそのまま破棄。ディスクを汚しません

7. 撮影サムネイルとの違い

クイックトレイとよく似ていて混同しやすいのが、撮影サムネイル表示です。これは別の機能で、役割がはっきり分かれています。

撮影サムネイルは、撮った瞬間に小さなサムネイルが画面の隅にスッと現れ、数秒で自動的に消えるフィードバックです。「ちゃんと撮れた」という合図であると同時に、消える前にそのままチャットやメールへドラッグ&ドロップしたり、その場で削除したりできます。連続で撮ると、前のサムネイルはすぐに次のものへ入れ替わります。とにかく「撮ってすぐ投げる」ための、一瞬の受け皿です。

撮影サムネイルには、表示時間(秒)と表示位置(四隅)の設定があります。ここがクイックトレイとの分かれ目です。

整理すると、撮影サムネイル=一瞬だけ出てすぐ消える/クイックトレイ=消さない限り積んで待つ。表示時間の設定があるのは撮影サムネイルのほうで、クイックトレイにはありません。撮ってすぐ渡すことが多いなら撮影サムネイル、あとでまとめて選びたいならクイックトレイ。両方をオンにしておけば、撮った直後はサムネイルから即ドラッグ、腰を据えたいときはトレイから、と自然に併用できます。

8. 無料版で使えます

このページで説明したクイックトレイの操作——積む・コピー・保存・編集・削除・ピン留め・ドラッグアウト——は、すべて無料版に含まれます。保存した画像に透かしが入ることもありません。

複数の端末でトレイの内容を扱いたい場合の P2P 同期や、ファイルの一括リネーム、画像内文字の全文検索といった発展的な機能が Pro 版(買い切り)の対象です。Pro の全機能は14日間の無料トライアルで試せます。

9. よくある質問

クイックトレイは無料版でも使えますか?

使えます。撮った画像を画面端に積んでおいて、保存・コピー・破棄・編集・ピン留めをまとめて捌く基本機能はすべて無料版に含まれます。保存した画像に透かしが入ることもありません。

撮ったのに勝手に保存されるのは困ります

クイックトレイに積まれた時点ではまだファイルとして保存されていません。トレイのカードで「保存」を押したものだけがフォルダに書き出されます。使わなかったものは「削除」で捨てるか、そのまま放っておけばファイルは一切残りません。「撮る」と「残す」を切り離してあるので、気軽に撮り溜められます。

トレイに積める枚数に上限はありますか?

上限はありません。何枚撮ってもカードとして積み上がり、画面の高さを超えた分はマウスホイールでスクロールして見られます。とはいえ実用上は、必要なものを保存・コピーしたら残りは削除して、こまめに片づける使い方が快適です。

大事な1枚を間違って消したくありません

残しておきたいカードは「ピン留め」しておけます。ピン留めしたカードは、自分で解除するまでトレイに残り続けます。作業中に消えてほしくない参照用の画像などは、これで守れます。

10. 次に読む

クイックトレイは、Capture Core の「撮る」を軽くするための入り口です。全体の操作の流れは使い方ガイドにまとめてあります。撮り方の種類や編集の道具立てを知りたい方は、あわせて製品ページで全体像を眺めてみてください。

更新内容はリリースノートで公開しています。