Feature — P2P Device Sync

P2P 端末間同期
撮った1枚を、クラウドに預けずすべての端末へ

デスクトップで撮ったスクリーンショットが、何もしなくてもノート PC のライブラリに現れる。スマホを開けば、さっき PC で撮った資料がもう届いている。P2P 端末間同期は、Capture Core の保存フォルダを端末同士の直接通信で揃える機能です。クラウドにアップロードするのではなく、あなたの端末と端末が直接やり取りします。だからアカウント登録も、月額費用も、容量の上限もありません

1. P2P 端末間同期とは

仕組みの中身は、実績ある P2P 同期エンジン Syncthing です。Capture Core はこれを本体に組み込んであり、設定のトグルを1つ入れるだけで裏側で稼働します。別のソフトをインストールしたり、設定ファイルを書いたりする必要はありません。

同期の対象は Capture Core の保存フォルダです。このフォルダはどの PC のインストールでも共通の ID を持っているので、複数の PC でオンにしてペアを組むと、全端末のスクリーンショットが1つのライブラリに統合されます。デスクトップで撮っても、ノート PC で撮っても、行き着く先は同じ1つのコレクション。「あの画像、どっちのマシンで撮ったんだっけ」と探し回ることがなくなります。

2. クラウドに預けない、という設計

複数端末でファイルを揃える方法として一般的なのは、クラウドストレージへの中継です。ただしこの方式は、画像がいったん第三者のサーバーに保存されることを意味します。容量に応じた月額費用がかかり、無料枠には上限があり、そして仕事のスクリーンショット — 社外秘の資料や顧客情報が写っているかもしれない画像 — が、外部に預けられます。

P2P 同期はこの構図そのものを避けます。転送はあなたの端末同士が直接行い、画像が第三者のクラウドに保存されることはありません。同じネットワーク内なら端末間で直接、離れていても両端末がインターネットに出られれば接続されます。費用も容量制限もなく、データの置き場所はつねにあなたの端末だけ。ローカルファーストを掲げる Capture Core の、これが同期の答えです。

一般的なクラウド同期

あなたの PC
第三者のクラウド 画像がここに保存される
別の端末

月額費用・容量の上限・外部に預ける不安がついて回る

Capture Core の P2P 同期

あなたの PC
別の PC・スマホ

クラウド保存なし・追加費用なし・容量上限なし。つながるのは、あなたが登録し合った端末だけ

クラウド同期は、画像をいったん預けてから配る方式。P2P 同期は端末同士が直接渡すので、途中に画像を保存する第三者がいません。

3. つなぎ方 — QR とお互いの登録

同期は「お互いの端末を登録し合って、はじめてつながる」仕組みです。片方に相手を登録しただけでは接続されません。これは裏を返せば、あなたが明示的に許可した端末としかつながらないということでもあります。

  1. 設定で「デバイス間同期」をオンにする — 内蔵 Syncthing が起動し、「稼働中」と表示されます
  2. 「QR表示」でこの端末の ID を見せる — デバイス ID は長い文字列なので、手入力ではなく QR コードの読み取りが確実です
  3. 相手の端末でも同じように登録する — 相手の ID をこちらの「相手のデバイスを追加」に登録するか、相手からの接続要求を「承認」します(=相互登録)
設定画面。トグル1つで内蔵 Syncthing が「稼働中」になり、QR 表示・ペアリング・ペア済みデバイスの管理までここで完結します。

接続されると両端末に緑のインジケータが付き、以降は撮ったそばから自動で届きます。PC 同士なら手順はこれだけです。もっと詳しい状態(転送の進み具合など)を見たいときは、設定の「管理画面を開く」から Syncthing の管理画面ものぞけます。

設定画面の位置から順を追った手順は、マニュアルの端末間同期を設定するにまとめています。

4. スマホ(Android)とつなぐコツ

Android スマホ・タブレットとは、Google Play の Syncthing-Fork アプリでペアを組みます。流れは PC 同士と同じで、QR の読み取り → 相互登録 → PC から提案される共有フォルダをスマホ側で「承認」するだけ。承認のとき、スマホ内の保存先は好きな場所を選べます。

つまずきやすいポイントは2つだけです。

  • Syncthing-Fork を電池最適化の対象外にする — Android の省電力機能はバックグラウンドのアプリを黙って止めます。「最初は同期できていたのに、しばらくすると届かなくなる」原因のほとんどはこれです。設定 → アプリ → Syncthing-Fork → 電池 から「最適化しない」にしてください
  • フォルダは自分で作らず、PC からの提案を「承認」する — スマホ側で新しくフォルダを作ってしまうと別物の共有になり、同期しません。PC が提案してくるフォルダを受け入れるのが正解です

つながってしまえば、PC で撮ったスクリーンショットがスマホに自動で届きます。外出先で「あの資料、見せられます」がスマホ1つでできるようになります。

電池最適化の設定場所やフォルダ承認の手順は、マニュアルのAndroid スマホとつなぐで詳しく説明しています。うまくつながらないときは同期がつながらない・途中で止まるときもご覧ください。

5. 双方向同期と「大量削除ガード」

この同期は双方向です。追加だけでなく、削除や整理も全端末に反映されます。どの端末でライブラリを片付けても、すべての端末が同じ状態に揃う — 1つのライブラリを全員(=全端末)で共有しているイメージです。

ただし双方向には、考えておくべきリスクが1つあります。もしペア相手の端末が不調を起こして「全ファイル削除」を送ってきたら、あなたのライブラリまで消えてしまう、という事故です。実はこの事故、開発中に実際に起きたことがあります。だから Capture Core には大量削除ガードを組み込みました。

1

相手の端末に異常

ペア相手から、短時間に大量の「削除」が同期で届く

2

ガードが検知して一時停止

同期を自動で止め、削除がライブラリへ広がる前に保護

3

あなたが確認して選ぶ

復元する 削除を承認
大量削除ガードの流れ。作動するのはペア相手の端末から削除が届いたときだけで、あなた自身がこの端末で行う整理では作動しません。
  • ペア相手の端末から短時間に大量の削除が届くと、同期を自動で一時停止して、あなたに確認を求めます
  • 誤りなら「復元」で直前の状態を書き戻し、こちらの端末を正として相手にも伝え返します
  • 意図した削除(大掃除など)なら「承認」でそのまま進められます
  • あなた自身がこの端末で行う整理では作動しません。反応するのは相手の端末から届いた削除だけです

削除されたファイルは一定期間バージョン保管からたどれるので、判断に迷ってもデータが即座に失われることはありません。「同期は便利、でも同期事故は怖い」— その両方に正面から答えるための安全網です。

6. クリップボード同期(オプション)

画像のほかに、コピーしたテキストをペア済みの端末間で共有することもできます(任意・既定はオフ)。メイン PC でコピーした URL やコードの断片を、サブ PC でそのまま Ctrl+V — 「受信したコピーをこの PC にも反映」をオンにすると、別端末でのコピーがこの PC のクリップボードに自動で入ります。

仕組みも画像と同じ P2P で、専用の共有フォルダにデバイスごと1ファイルのテキストとして同期されます。スマホからはそのファイルを開くだけで履歴を読めます。反映が一瞬前後した場合でも、内容はクリップボード履歴に必ず残るので、履歴から拾い直せます。

※ クリップボードの内容(パスワードや機密情報を含む可能性があります)は平文のファイルとして各端末に同期されます。信頼できる自分の端末間でのみ有効にしてください。有効化はデバイス間同期が稼働中のときに、同じ設定画面から行えます。

7. こんな場面で活躍する

  • デスクトップ+ノートの2台持ち — どちらで撮っても1つのライブラリに。作業場所を移っても「さっきのスクショ」がそこにあります
  • PC で撮って、スマホで見せる — 資料や地図を撮っておけば、外出先でスマホから開けます。メールで自分宛てに送る手間はもう要りません
  • スマホからの持ち込み — 双方向なので、スマホ側から共有フォルダに入れたファイルも PC のライブラリに届きます
  • コピーの持ち運び — クリップボード同期で、メイン PC でコピーした文字列をサブ PC にそのまま貼り付け

8. Pro 版の機能です

P2P 端末間同期(クリップボード同期を含む)は、Pro 版(買い切り)の機能です。1台で完結する撮影・編集・ライブラリは無料版でずっと使えますが、「複数の端末をまたぐ」働き方を支えるこの機能は、OCR 全文検索や一括リネームと並ぶ Pro の柱です。

Pro の全機能は14日間の無料トライアルで試せます。同期はネットワーク環境や端末の組み合わせによって使い勝手が変わるので、ご自宅の環境で実際につながるところまで、購入前に確かめていただくのが確実です。

9. よくある質問

同期した画像はクラウドに保存されますか?

いいえ。P2P(端末同士の直接転送)方式なので、画像が第三者のクラウドサーバーに保存されることはありません。だからアカウント登録も月額費用も容量の上限もなく、社外秘の資料や個人的なスクリーンショットを外部に預けずに済みます。

どの端末と同期できますか?

Windows PC 同士と、Android スマホ・タブレット(Syncthing-Fork アプリを使用)です。同期エンジンには標準の Syncthing プロトコルを使っているため、Syncthing アプリが動く端末(Mac など)とのフォルダ共有もできます。Capture Core 本体の Mac 版は順次対応予定です。iPhone / iPad は iOS に公式の Syncthing アプリが無いため対応していません。

片方の端末で画像を削除するとどうなりますか?

双方向同期なので、もう片方の端末からも削除されます。「どの端末で整理しても、全端末のライブラリが同じ状態に揃う」ための設計です。一方で、ペア相手の端末から短時間に大量の削除が届いたときは、大量削除ガードが同期を一時停止してあなたに確認を求めます。誤りならワンクリックで復元でき、意図した削除なら承認してそのまま進められます。

同じ Wi-Fi にいないと同期できませんか?

同じネットワーク内なら端末同士が直接つながります。離れた場所にある端末とも、両方がインターネットに到達できれば接続されます。どちらの場合も、画像がクラウドに保存されることはありません。なお相手の端末がオフラインの間は同期が保留され、次につながったときにまとめて追いつきます。

この機能は無料版でも使えますか?

P2P 端末間同期(クリップボード同期を含む)は Pro 版(買い切り)の機能です。Pro の全機能は14日間の無料トライアルで試せますので、ご自宅のネットワークとお手持ちの端末で、実際につながるかを購入前に確かめられます。

10. 次に読む

撮ったその場の取り回しを軽くするなら、画面端に積んで使い捨てるクイックトレイを。動画や画像集のスクショを「中身の名前」で貯めるならプレイヤー連動リネームもどうぞ。全体の操作の流れは使い方ガイドに、機能の全体像は製品ページにまとめてあります。

更新内容はリリースノートで公開しています。